業界 カルチャースクール 職種 経営者・企画・運営サービス
企業名 株式会社 ドットオンタイム
代表取締役社長 平池 俊介 様
今回は、ブームともなっている婚活。その婚活(結婚活動)の一つの場ともなり、
多くのカップルが誕生、幸せ者続出の独身専用総合カルチャースクール「みがくらぶ」を
運営している平池俊介社長にお話を伺いしました。
これまで浜松になかったサービスを生み出した平池社長はどのような人なのでしょうか。
株式会社ドットオンタイム 代表取締役 平池俊介
大阪出身 現在35才 (生年月日1976年1月21日 )
ブログ(株)ドットオンタイム 小さな社長日記
http://dot.hamazo.tv/
1.まず始めに、あなたの仕事は一言でいうと、どのような仕事ですか?
また、具体的には、どのようなお仕事ですか?
独身専用総合カルチャースクール「みがくらぶ」の運営を通じて、独身の方がクッキングや
スポーツ、物作りなどを学びながら、スキルアップや自然なコミュニケーションをはかり、
学生時代のような繋がりができるようサポートしています。
運営・企画・講師の手配・受講生のサポートが主な仕事です。
――どのようなレッスンがあるのですか?
少人数のレッスンにこだわり、自然とコミュニケーションができるような内容を企画しています。
レッスンは、パン教室、陶芸教室、テニスレッスン、アロマ作りとヒーリングヨガに始まり、
「彼、彼女と作りたいドイツスイーツ~バウムクーヘン」
「「野菜ソムリエ」による野菜レッスンとイタリア野菜収穫体験」など面白い企画を用意しています。
ぜひ、HPをご覧下さい。
http://migaku.net/
――HPを見ているだけでなんだかワクワクしてきますね。
*H23年8月パン教室の準備風景(右はパン作りの先生)
*陶芸教室の様子
会員は、現在約1530人(H23年8月23日現在)で毎回いろんな人が参加してくれています。
また、「放課後みがくらぶ」(*SNS)を使って会員者同士で日記を見たり、
メールを送りあうこともで きます。
※SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)・・・
社会的ネットワークをインターネット上で構築するサービス
――それは、素晴らしいサービスですね。なかなかスクールなどで始めて逢った方と連絡先の
交換をするのは、恥ずかしいし、難しいですもんね。「放課後みがくらぶ」いいですね~。
そうですね、同じスクールに参加した人同士だけがメールのやりとりが出来るようになります。
日記は 会員であればどなたの日記でも見る事ができます。
簡単に言えば、mixiのみがくらぶ版ですね。
日記からスクールで会話が始まるなんて事もしばしばあります。
――起業して何年になりますか?
始めて2年半になります。最初は、3年で800人くらいかなと考えていましたが
おかげ様で今はその倍ほどになり、お客様からもニーズを頂いていてすごく嬉しいです。
――順調ですね!!それだけ世の中に独身向けのサービスはニーズがあるという事ですね。
2.この仕事の魅力、やりがいはどんな所ですか?
人と人との出会いに立ち会えることがやりがいです。
他人同士が、レッスンを通して仲良くなり、親友になったり、結婚につながった方も
たくさんいます。そういう嬉しい出会いに立ち上げるのが喜びです。
現在お付き合いをしているよ~という報告がちょくちょくあったり、
1年目は1組、2年目は2組、3年目は半年で6組の結婚の報告がありました!
丁寧にお礼の手紙を頂いたりすると、本当にやっていて良かったな。と思います。
3.仕事の流れやスケジュールを教えて下さい。
レッスン企画:2ヶ月前に、どういったレッスンをやるか決めます。
お客様には、自然な会話をして頂けるような環境を意識して創ってます。
講師や施設の手配:講師を呼んだり、施設などの調節をします。
募集記事作成:受講生募集記事のキャッチコピーや企画内容の詳細を決めます。
お客様にどう魅力的に見せるかを決めます。
毎月10日にレッスンスケジュールをホームページに公開をしています。
受付は、そのレッスンの2週間前の日曜日夜9時から開始します。
その後は、受講生の申込み手続き、当日の運営、司会進行、コミュニケーションのサポート、
スタッフの管理をします。あとは、放課後みがくらぶで自然とコミュニケーションを
取ってもらっています。
――レッスンの受付を開始してからすぐに埋まりますか?
すぐに埋まってしまうレッスンも多くあります。
「受付が開始されるのを待っている」という声を頂く事もあり、とても嬉しいです。
――大人気ですよね。私の友人も参加したいけど、予約がなかなか取れない。
とぼやいてました。レッスンの回数を増やす等はお考えですか?
現在は、毎回手作りでやっているので、レッスンを急には増やせないですね。
少しでも1回1回の内容の密度を濃くしていくことを大切にしています。
ただの出会い系バーティじゃないので・・・。おかげで、他の会に参加された方の中には、
「みがくらぶ以外他のは参加出来ない。ここはすごくいい。」なんてお言葉を頂く事もあります。
――なるほど。平池さんがレッスンを丁寧に創りあげているからこそ、
たくさんのよい出会いが生まれているんですね。
*料理教室の様子 自然なコミュニケーションが飛び交っています。
4,では、この仕事をしていて大変なことはどんなことですか?
メンバーやレッスンが、毎回違うから内容も1回1回手作りで、丁寧につくっているので
自動化できないことです。1回1回が本番。
毎回どんな人が来るか楽しみにしています。
毎日試行錯誤して、こだわって、いろんなことにチャレンジしています。
5.ご自身にとって今までで一番大きな仕事や印象に残っている仕事はどんな仕事ですか
H21年1月24日のレッスンですね。
H20年10月に起業して、その3ヶ月後に企画した一番始めのレッスンです。
初めての仕事が一番印象に残ってますね。男女4対4の8人での料理教室で、レッスン進行、
コミュニケーションサポートなど素人だけど、無我夢中で2時間半、どうしたら受講生に
喜んでもらえるかだけを考えてやっていたのを覚えています。
楽しんで帰ってくれたことはすごく嬉しいですね。その時の気持ちを常に忘れないようにしています。
6.現在に影響を及ぼしている、人生で転機はどのような出来事でしたか?
大学受験の失敗ですね。
高校時代は、進学校でしたがほとんど遊んでいました。
毎日朝から晩までパチンコとか(笑)当然大学受験に失敗。
一緒に遊んでいた友人は、皆有名大学に合格。落ち込みましたね。
友人や人に会うのが嫌な時期もありました。前向きになるまで1年くらいかかりました。
無理矢理プラスに持っていくように考えましたね。
その失敗経験が、僕のコンプレックスとなり、それからは自分を磨くことを意識して、
何事も目的意識を持ち、知識を広げて他人には持っていないものを持ちたいと思い、
社会に出てから役に立つことをいろいろ勉強しました。
結果、あの時学んだ事が今にとても活きていると思います。
大学に普通に受かっていたら、別の人生だったと思います。
――「みがくらぶ」という名前は、この時のご自身の自分を磨こう!
という強い気持ちがそのまま名前になったとも言えますね。ここが平池さんの原点ですね。
7.この仕事をする迄のキャリア(経験や経歴)を宜しければ教えて下さい。
そんな学生時代、コンプレックスを克服するには、起業しかないと考えました。
そこで俺は起業するぞ!と心に決め、趣味やバイト、何でも目的意識を持って取り組みましたね。
一番起業しやすいと思い、最初は、*ITシステムエンジニアの会社に就職しました。
5年勤めた後、オーストラリアに1年間ワーホリ(ワーキングホリデー)に行きました。
1,英語の習得 2,海外に友人を作る 3,海外で新しいビジネスを始める。
という3つの目的を持っていきました。
※ITシステムエンジニア・・・コンピュータシステムの設計やシステム開発の
プロジェクト管理などをする技術者の事。
――新しいビジネスですか?
そうです。かき氷屋を始めました。オーストラリアのゴールドコーストに滞在したのですが、
真夏のビーチをイメージするような街、だけどそこには、かき氷は無かったんです。
向こうで出来た友人3人と、日本からかき氷機を取り寄せて、既存のお店の一角を借りて
小さいスペースでかき氷を販売しました。
――向こうでビジネス始めるなんて凄い行動力ですね。どのくらい売れましたか?
珍しくてかなり売れましたね!
客層は、遊びに来ている日本人が6割、1~2割がアジア人、1割が現地の人でした。
ただ、よく調べず始めたのですが、ここは一年中夏なんだと思っていたら、
冬がやってきて・・・寒くなったら全然売れなくなりました。(笑)
――でも凄い経験をされたんですね。そこからどんな事を得られたんですか?
そうですね、「かき氷だけを売る」というだけではダメだと思いましたね。
実際には出来ませんでしたが、現地に来ている日本人旅行客向けに、
現地人として穴場を紹介するツアーの提案だったり、何かのイベントとタイアップして
かき氷を集客ツールとして使ってもらうとか・・・・
「どうやってかき氷を売るか」ばかり考えていたので、
後で思えば「かき氷」は「ツール」で良かったんです。
商売の基礎みたいなものを学んだと思います。
その後日本に帰ってきて、大阪、関東、浜松の起業講座に色々出て勉強して、
H20年10月に起業して、今に至ります。
8,現在の仕事を始める前と、起業後では、想いや印象に変化はありますか?
サラリーマン時代は、どう会社に自分の存在をPRするか考えたり、
人間関係のしらがみがあったりで、きちんとお客様と向き合っていなかったように思います。
しかし、今は仕事に対する本気度とお客様に対する感謝の気持ちが違いますね。
120%お客様に本気で向きあい、どうやったら喜んでもらえるかを考える事に集中しています。
9.日々意識していること、大切にしている事はどんなことですか?
時間の使い方だと思います。
緊急じゃないけど重要なことを優先しています。
健康や、人脈づくり、資産形成、自分磨きなどですね。
スケジュールを決めて、時間管理することを意識しています。
(引用 フランクリンプランナー 時間管理のマトリックス
http://www.franklinplanner.co.jp/system/important.html)
――すごいですね、なかなか時間管理の重要性は分かっていても実践が出来ないという人も
多いと思います。平池さんの落ち着きはそこからきてるんですね。
10、現在はどのような夢をお持ちですか?
より広い範囲で人の繋がりを作ることです。
現在の事業で独身者や高齢者などの繋がりを作っています。
これから更に幅広い所に目を向け世界が繋がるようにしたいです。
今年の7月からは、ベトナムで現地の人とベトナムの学生を教育し、
日本の仕事を振りながら、通訳やガイドなどをするビジネスも始めました。
――ベトナムですか。さすがですね。今ベトナムはアジアの中でもかなり熱い地域。
すでに海外進出をされているなんて、かっこいいです!
日本国内では、どんどんエリア展開をしていければいいなと思っています。
――現在は、全国でも唯一のサービス。
他の地域でやりたいという方から連絡とかありますか?
ありますよ。ただ地域密着で、利益追求ではなく、内容にこだわったレッスンを
同じように情熱を持ってやってくれる人でないと、勤められないと思います。
そういう熱い方がいたら一緒にやりたいですけどね。
12、これから就職や転職を迎える若者への期待やアドバイスをお聞かせ下さい。
また、起業を考えている人へのメッセージなどありましたら、お願いします。
自分の時間を活きる事が大切です。
やらされてる感でやるのは、会社(他者)の時間。それはもったいない。
嫌だからと言って、やらされていると思わないようにすることが大切だと思います。
どんな仕事でも、好きになり、主体的に、自主的にどんな事でも考えて仕事する事が大切。
起業を考える人には、2パターンいると思う。
*今がいやだから起業したい。 →そういう理由で起業するなら辞めた方がいい。
*本当にやりたい事があって起業したい。
→そういう人は誰かがなんと言おうがやっちゃうと思うから、
何でも目的意識を持って取り組んだらいいと思う。
13,最後にご自身のストレスの解消法や、休日の過ごし方・趣味などを教えて下さい。
自分磨きの為に習い事をしています。
英会話やテニス、スポーツジムにも通い、休日には、家族と過ごしています。
何事にも好奇心をもって、挑戦し続けることが大切だと思います。
――最後にメッセージを。
利益追求ではなく、お客様の視点に立ち、
相手のニーズにこたえて密度が濃いコミュニケーションをしていきたいです。
――ありがとうございました。
【独身専用カルチャースクール みがくらぶ】
http://migaku.net/
株式会社ドットオンタイム
〒432-8032 静岡県浜松市中区海老塚町850 TEL: 053-454-6322
<事業内容>
独身専用カルチャースクール みがくらぶ ・放課後みがくらぶ(SNS)運営
シニア専用 個別訪問パソコン教室
浜松好奇心大学
http://koukis.in/
ブログ(株)ドットオンタイム 小さな社長日記
http://dot.hamazo.tv/
【編集後記】
大学受験の失敗をバネに、目的意識を持って行動し、自分を磨き続けている姿がとても
印象的に残りました。また、オーストラリアでのかき氷の挑戦談、凄いなあと思いました。
目的を明確にして海外にいき、実行し、成果を創ってきた。
それを1年の滞在でやり遂げてしまうのだから、なかなか出来ないですよね。
そして、一つひとつこだわって丁寧にレッスンを創りあげている平池さんの人柄が
とても伝わってきました。その人柄だからこそ、多くのカップルが誕生し、
結婚へと広がっているんだなと感じました。 (取材・編集 塩崎明子)
今回のインタビューでは、どんなことがあっても自分の考え次第とやる気さえあれば
何とかなると思いました。また、レッスンを通して自然なコミュニケーションで
人との人脈も広がり、幅広い所に目を向けられて、いろんな事に挑戦していけるから
すごく良い体験ができるなと思いました。
また、お話の中にあった、プラス思考をする為の方法が気になったので調べてみました。
いつもプラス思考でがんばりたいと思います。
※プラス思考になる方法 ・・・1.いつも笑顔でいる。
2.すべてに感謝する。
3.物事のすべてを良い方に考える。
(井村 江里)