Vo.8 『行政書士の仕事に誇りを持ち、活躍の場を広げる!』

『法律の知識を活かして
  企業や人の大切な節目のサポートが出来る行政書士の仕事を誇りに思う。』

【業界: 法律業界(士業)】
【行政書士 塩崎事務所 所長 / 株式会社 颯爽 代表取締役社長 】


今回は、この『遠州のお仕事図鑑』を運営している㈱颯爽の代表取締役社長でもあり、
行政書士事務所の所長でもある塩崎宏晃さんにお話を伺いました! いわゆる「士業」
(しぎょう・サムライ業)とも言われる職業で、法律の知識を活かして活躍する仕事。
行政書士という言葉は、身近に耳にすることはありますが、なかなか実際には
どのような仕事なのか見えにくい仕事でもあると思います。覗いてみましょう!


Vo.8 『行政書士の仕事に誇りを持ち、活躍の場を広げる!』

【塩﨑 宏晃  Hiroaki Shiozaki 】
プロフィール 生年月日 1971年7月3日 40歳
袋井市浅羽生まれ 磐田南高等学校卒業 学習院大学法学部卒業
大学を卒業後、袋井の総合事務所にて実務を9年経験した後、
31歳で行政書士として浜松にて開業、現在9年目。補助者3名。
2011年3月 社会人大学院生として、静岡文化芸術大学大学院 文化政策科を卒業。
静岡行政書士会所属、支部法人労務建設業委員長、本会法人労務委員、
建設業経営規模等事前審査員
趣味は読書、お酒、キャンプ。付き合いでカーリングやマラソン、登山にも挑戦。
現在は1歳児のパパ。


1、まず始めに、行政書士のお仕事はどのようなお仕事ですか?


簡単に言いますと、クライアント(会社の事業・個人の生活)をサポートする仕事です。

具体的には、お役所の手続きの代行をさせて頂いています。
例えば、事業をするにも、家を建てるのにも、お役所に提出する契約書や許可書などの様々な
書類手続きがあります。事業をされている方は、もちろん他にもたくさん業務があるので忙しい、
そして個人の方には専門用語などが難しく少し面倒な書類作成などもあります。
それら手間のかかる手続きを、私たち行政書士が市民の皆さんに代わって作成し、
スムーズに申請が進むよう代行しています。


――たしかに、行政に提出するような書類はサインと印鑑だけで済む訳ではないですし、
  難しい用語なんかも出てきたりして調べたりするのも大変ですよね。
  それをやっていただけるんですね。

2、この仕事のやりがいはどんなところでしょうか?


企業や個人の重要なターニングポイントになる手続きが出来る事です。
書類の作成というと、かなり地味な仕事に聞こえますがお客様にとっては発展の為、節目節目の
大事な手続きの仕事になります。それをすることで生活が前進したり、企業の発展に協力できたり
しますからね。また直接企業の社長さんとお話が出来る事もやりがいがあります。

このほか、入国管理局への申請などは、とても達成感がある仕事です。
立場の弱い外国人のサポートが出来るというのは嬉しいですね。


――まさに人生のターニングポイントのお手伝いですね。


そう、ですから、難しい仕事がうまくいった時なんかは格別嬉しいですね。
ある不動産業の社長様から教えていただいた言葉ですが「不動産業は人生相談業だ」というもので、私は行政書士も人生相談業であると思っています。

また、あたりまえの事だけやってもお客様は満足してくれない。
「この人と付き合って良かった」と思ってもらえる用に、常にどうすればお客様が喜んでくれるかを
考えています。その為に勉強や情報収集にも力を入れ、毎回お付き合いのあるお客様を訪問する際には、プラスアルファの情報提供が出来るように心がけています


――ちなみにどんな方に向いている仕事だと思われますか?


そうですね…コミュニケーション能力がある人でしょうか。
お客様の要望を汲み取る力がないといけない仕事です。お客様にとっては初めての書類の場合も
ありますし、ましてや行政に提出する仕事なので、注意深く、且つ誠実に、仕事に取り組むことが
出来る人でないといけません。気配り、目配り、心配りが必要です。


――間違いがあったり期限に提出出来ない、なんてことがあったら大変ですもんね。


そうですね。行政書士という職業は、大切な書類をお預かりする事も多く、
社長やそれなりの上の役職の方とお話が出来るので、責任が重い分信頼してもらえれば、
そこがやりがいになります。


3、お仕事の流れやスケジュールも教えていただけますか?


お客様は大きく分けると2パターンあります。

一つは、年間を通して定期的に関わるお仕事。
これは毎年提出しなければいけない案件を抱えている、建設業や産業廃棄物処理業等の
お客様です。行政の監視が厳しく、様々な規制がある業界が主なお客様です。

そしてもう一つは、1回限りのパターン。
外国籍の方が在留資格を取得したり、一般の方が農地に家を建てる時等に発生する案件です。
他に、離婚協議書作成や契約書の作成などもあります。


今の仕事の流れとしては、もともと取引のあるお客様から頂くお仕事や、お客様からの
紹介で連絡を頂くことが多いですが、最近はHPや電話から直接連絡をいただく事もあります。

業務に着手するまでの打ち合わせをした後は、スタッフの二人が手続きを進めてくれますので、
私は案件ごとの進捗状況や問題点の確認、助言をするのが役目です


――入国管理とはどのような事に関わるのですか 


外国人の方は、言葉の問題もありますが、なかなか本音が見えにくいです。
結婚を機に日本への在留資格を取得したい等の依頼がありますが、それが偽装結婚ではないか?などを調べる為にお二人の家まで行って聞き取り調査をしたりもしますし、
お客様と一緒に名古屋の入国管理局へ出頭したりもします。


4、塩崎さんはもともと行政書士になろうと目指されたのですか?
この仕事をするまでのキャリアを教えていただけますか?



高校生の頃に、資格商売がカッコイイと思ったのがきっかけです。
漠然と「何か資格を取って独立したいなぁ」と思っていました。


――やはり資格取得までにはかなり勉強も必要ですよね。
  学生時代から考えていらっしゃったんですね。



いや、行政書士になろうとは思っていませんでした。
大学では法学部に進学したものの、大学に入学した途端全然勉強しなくなり・・・。
学校にもいかずに遊んでました。
単位も取れず、まともな就職活動もしませんでしたね(笑) 


卒業を控えて焦り、卒業後司法書士を目指そうと、資格を取るために、かなり勉強しましたが、
結果は試験に落ち挫折しました。色々と進路を考えた結果、働きながら資格取得を目指そうと
地元袋井に戻り、それからすぐ地元の司法書士・土地家屋調査士・行政書士をされている
総合事務所で働きながら実務の勉強させてもらいました。

机にかじりついて勉強するよりも、よりいろいろなパターンのお客様に接したり、
先輩方の仕事ぶりを勉強出来たりと良い経験をさせていただけました。
ただ、実際に働き始めると、勉強が面倒になってしまいました。
当然、試験には受かる訳もなく・・・・


―― 実際の仕事が楽しくて、充実していたので勉強しなかったとか・・・?


いえ、後に妻が私の20代の頃の話を聞いて「暗黒の20代だね」(笑)と言いましたが、
仕事して、仲間と酒を飲んで・・・仕事して、酒を飲んでというような生活で、
20歳後半は、目的も失っていた時期でもありました。

30歳になった時に、「俺このまま自分の人生が終わっちゃう」と思い、勉強を再開したのが
2002年のワールドカップの時でした。その年の秋、行政書士の試験に合格したのをきっかけに、
自分で独立して仕事を始めたい、自分が世の中に役立つかどうか試してみたい、という気持ちが
沸き上がり我慢が出来なくなり、翌年の3月に、9年お世話になった事務所を退社して、独立。

浜松に事務所を開所しました。31歳の時です。現在9年目になります。


――やはり、勉強したからといって簡単に取れる資格ではないですもんね。
  司法書士も行政書士の試験も、年々合格率が下がっていて、受かりにくい状況と聞きます。


―― ちなみに行政書士と司法書士の違いがわからないという意見をよく耳にしますが
   どのように違うのでしょうか。



行政書士と司法書士の違いは、どちらも法律的な書類作成という共通点はありますが、
その違いを一言で言えば、行政書士は総務省、司法書士は法務省が管轄しているということです。
管轄が違えば当然仕事内容も変わってきます。

例えば、行政書士なら、飲食店の開業、建設業の営業許可など市町村に提出しなければ
ならいない許認可の書類作成が中心です。

司法書士なら不動産や商業登記などの裁判所に提出しなければならない書類の作成になります。
つまり取り扱える分野が異なっているのです。
また、試験の難易度も異なり、司法書士の試験の合格率の方が低く難易度も高くなります。

司法書士の先生には、私が受けたお客様に不動産や法人の登記、法律相談などの要望が
あるときにお世話になっています。



<Wikipediaによると>
*行政書士とは、行政書士法に基づき、官公署(省庁、都道府県、市町村、警察署、保健所
その他の行政機関等)に提出する書類及び権利義務・事実証明に関する書類の作成の代理等を
業とする者である。

*司法書士とは、登記、供託及び訴訟等に関する手続の適正かつ円滑な実施に資し、
もつて国民の権利の保護に寄与する事を目的とする国家資格。(司法書士法1条)法律専門職。


Vo.8 『行政書士の仕事に誇りを持ち、活躍の場を広げる!』






5、この仕事をしていて大変なことはどんなことでしょうか?


法律に関わる仕事ですので、正しい・正しくない、出来る・出来ないの判断を事前にしないと
いけないところが、責任の重い所だと思います。手続きを進めた後でやはり出来ませんでした
では、すまないですからね。信用を失うと同時にお客様にも迷惑がかかります。
万が一出来ないとしても、出来るだけ他の方法を考えたりして最良の方法を提案することが
大切です。なるべく速やかに、お客様の要望に対しては、法律上問題がないようきちんと調査しないといけません。


6、どのような苦労がありますか?


苦労には感じませんが、所長として、事務所には従業員が3名いますので、
従業員の為にも、これからますます事務所を発展させていきたいですね。


7、現在はどのような夢をお持ちでしょうか?


まだ漠然とした夢ですが、
40代は東京進出、50代はアジア規模で大きな仕事をしてみたいです。
そのためには、これからの5年間で「●●の分野だったら塩崎事務所」と言われるようになる
という目標があります。事業の大半を占めている建設関係でのお客様も増やしたいですし、
コンサルタントとして、よりサポートが出来るように事務所を発展させていきたいです。


これからの行政書士は、経営のサポートやコンサルタントとして活躍出来なければ
生きていけないと思います。知的資産経営や事業継承などに力をいれて現在取り組んでいます。


また昨年の3月まで文化芸術大学の大学院で留学生の就職支援の研究をしていました。
いつかこの勉強した事を活かして、颯爽の人財育成の業務の中で、事業に発展させていきたいと
考えています。


8、ほかにも会社の社長をしているんですよね? 
  颯爽(さっそう)とはどんな会社なのですか?



1人ひとりが夢や希望を持ち、颯爽と主体的に人生を生きる支援をしたいと妻と作った会社です。
現在はこの『遠州のお仕事図鑑』の制作やインターンシップによる地域活性化事業、就職支援、
アフラックの保険代理店など、こちらは日々模索しながら事業を創りあげています。


――精力的ですね。個人的な夢もお聞かせいただけますか?


70歳になったら、学校を創りたいと思っています。
自らPDCA(プラン・ドゥ・チェック・アクション)の出来るような、海外に行っても頑張れる
若者を育てる事業をしたいと思っています。もっと語学を学ばせてあげられるような場を
作りたいのです。


―― 一生現役ということですね。凄いですね、
   私も自分の子供を通わせたいです。(鈴木)


9、日々意識されていること、大切にしていることはどのようなことですか?


挑戦し続ける人や思いやりのある人を尊敬します。それは自分に足りない部分だからだと思います。
日々意識しているのは、当社の事業の一つの名前にもありますが「颯爽」です。
毎日希望を持って生活する、日々一歩前進出来るよう頑張っています。



10、いろいろとお話を聞かせいただきまして、ありがとうございました。
  最後に、これから就職や転職を考える若者へのアドバイスをお聞かせ下さい。



小さな成功を積み重ねる!簡単にできることで良いので、ひとつずつやりきること。
最初から大きな事はうまくいかないけれど、小さなことからコツコツ積み立てていけば、
結果大きなことになります。


31歳の時に禁煙をしたのですが、今思えば、それまでは自制心がなかった。
扁桃腺から風邪をこじらせ、2週間ほど寝込み、声が出なくなる経験をした後、
たばこを吸うのを辞めて・・・・
その経験で自分を管理する事が出来るようになって自信が付きました。
それが私の人生が好転したきっかけです。些細なことでしょう。
どんな事でもいいので、諦めずに、まずはやってみて下さい


そして、成功した自分を褒めてあげてください!

人生は、あなたのもの。代役はいません!
この人生をオモシロクするも、つまらなくするも、自分次第!
人は、「○○人生劇場」の主演、監督、脚本ができる唯一の人間。あなたしかいない!!


――自分の人生は主演、監督、脚本が自分で書ける。と言うことを意識するだけで、
  人生は楽しくなりますね!ありがとうございました!!

    塩崎宏晃さんのブログはこちら: http://shiozaki.hamazo.tv/

Vo.8 『行政書士の仕事に誇りを持ち、活躍の場を広げる!』


―― 企業情報 ――
【行政書士 塩崎事務所】
〒430-0929 浜松市中区中央二丁目6番22号
TEL:053-458-0581  FAX:053-458-0587
HP: http://www.shiozaki.biz/
ブログ: http://shiozaki.hamazo.tv/

【取り扱い業務】
1,法人サポート業務
  建設業・経営事項審査関連 諸手続
  産業廃棄物・環境・物流関連 諸手続
  法人設立・変更・事業継承(BCP策定)関連
  農地転用許可申請
各種契約書作成業務 など
   
  
2、個人サポート業務
  遺言・相続関連 諸手続
  外国人在留資格関連 諸手続
  離婚協議書等 作成 など

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Vo.8 『行政書士の仕事に誇りを持ち、活躍の場を広げる!』

【株式会社 颯爽 (サッソウ)】
『1人ひとりが颯爽と夢を持ち、主体的に生きるサポートを!』
〒430-0929 浜松市中区中央二丁目6番22号
ブログ: http://sasso.hamazo.tv/

【事業内容】
*経営サポート事業 (コンサル、プレデュース支援、販売支援等)
*就職支援事業「お仕事図鑑」制作(インターンシップによる人財の活性)
*保険事業 <AFLAC募集代理店(アメリカンファミリー生命保険会社)>
*教育・研修事業


【編集後記】

今回の取材を通じて、何となく「法律関係の仕事?」と漠然としか分からなかった
行政書士さんのお仕事を身近に感じることが出来ました。
これからの人生のどこかでお世話になることがある、そしてこんな時に頼るのね~
なんてことが分かって良かったです。お仕事柄ということもあるでしょうが、塩崎さんの誠実な対応に感動を覚え、取材する側としても安心してお伺いすることが出来ました。
                        (取材・編集インターン 鈴木 )

行政書士という仕事が今までどんな仕事なのか、まったく分かりませんでしたが、
縁の下の力持ちで、目立たないけど世の中に役に立つ仕事なんだと分かりました。
また仕事はなすべき事をなすだけでは足りないということも感じました。
                        (取材・編集インターン 古賀 )


このお仕事図鑑に取り組めているのも、行政書士業務があるからこそです。スタッフの
皆様を始め、社長には本当に感謝です。この場を借りていつもありがとうございます。
                        (編集・撮影  塩崎 明子)



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