Vol.17 『キレイのお手伝い 憧れスタイリストの素顔とは!』

【美容業界・ 美容師】
【企業名  mili hair   松尾 道子さん】

女の子は誰もがキレイになりたい。という願望がある。
その願望を応援するのが美容師(スタイリスト)。手に職という意味でも女性には
人気の仕事である。しかしその実態は専門学校で2年学んだ上に、アシスタントとしての
経験を積み、スタイリストとして活躍するまでには長い修行の時間が必ずある。
夢を諦めずに掴むスタイリストは、どのような人なのだろうか。
今回は、木のぬくもりが居心地のよいカフェ【holoholo café】を併設する癒しのサロン、
浜松市南区にあるmili hair の松尾道子さんのお話を伺いました。


Vol.17 『キレイのお手伝い 憧れスタイリストの素顔とは!』
【松尾 道子さん Michiko Matsuo 】
  磐田市出身  生年月日 1980年4月10日 31歳
  磐田の高校卒業 神戸の大学卒業後、東京にある国際文化理容美容専門学校を卒業。
  浜松にて就職し、3年間のアシスタント経験を経てスタイリスト(歴3年)として活躍中
  仕事もバリバリこなす新婚さんでもある。趣味はショッピングや岩盤浴など。

1,まず始めに、あなたのお仕事はどのような仕事ですか?
  
   お客様の髪を切ってキレイにする仕事です。
   そのために、カウンセリング、シャンプー、カット、パーマ、カラー、トリートメント
   などをします。
 
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*カウンセリングの様子 髪の質などを聞いて髪型を決めていく。

2,この仕事を始めるきっかけを教えて下さい。 

   元々、自分自身が髪型を変えるのが好きで、高校生の頃から美容師に興味を
   抱いていました。
   進路を考えた時に、進学校に通っていた事もありまず大学へ行ってそれでも美容師に
   なりたいと思ったら美容の道に進もうと考えました。大学は神戸の大学へ行きました。
   神戸はとても都会でたくさんの刺激を受けました。それでもやはり美容の道に進みたい
   と思い、大学卒業後は、美容の専門学校に行きました。

  ―― 大学は神戸という事でしたが、専門学校はどちらに?

   東京の専門学校に行きました。
   当時私は23歳、周りは高校を卒業したばかりの18~19歳くらいの子が多くて、4~5歳違う
   ので始めはなじめるか心配でした。いざ入学してみると全然関係なくて・・・、すごい
   楽しかったですね。ずっとやりたい事だったという事もあり、何一つ大変だとは感じなかった。 
   色々と教えてもらうことが楽しかったですね。

  ―― 大学を出てから専門学校に通う人は珍しいのでないでしょうか?

   そうですね。最近はだいぶ増えて来たみたいですが・・・。遠回りしたかなと思う事も
   あったけど、今でも大学時代の友人とも交流がありますし、大学、そして専門学校に行った
   ことでいろいろな幅が広がったと思っています。

  ―― 大学へ行って、美容師以外の就職も考えましたか?

   考えましたよ。私、教育学部だったので、実は幼稚園と小学校の教員の免許も持っています。
   小さい頃から制作することが好き、歌うのも好きだったので通ずるものがあるかなと教育学部
   を選んだのですが、教育実習に行って実際の教育現場を体験して、「この仕事は
   私が求めている仕事とは違う」と教師の道に違和感を感じました。

   正直、大学と専門学校へ行って感じる事は、大学生だって21~23歳で就職活動をして
   進路を決めるのだって難しい事なのに、高校卒業したばかりで進路を決めるのは
   難しいと思います。
   どうしてもこの業界で働きたいという強いこだわりがあれば突き進めると思いますが。
   実際には専門学校に来る子の中には、「とりあえず」とか「なんとなく美容師ってかっこいい」
   というような気持ちで来る子もいるので、専門学校側でも就職を斡旋してくれるのですが、
   「あの子なんか3ヶ月で美容室辞めちゃったらしいよ~」なんて会話が飛び交ったり
   していました。
   私の場合は、強い想いがあって専門学校に通っていたのでとても有意義でしたね。

  ―― なるほど、じっくり考えてから美容の道に進むという選択肢も大いにありますね。

3,美容師の仕事のやりがいはどんな所ですか? 

   創る仕事で、最初から最後まで創作する過程が見えるところがやりがいです。最後に
   お客様に「どうですか?」と鏡を見せて喜んでもらうところまでが仕事。
   なかなかものを創って、創作過程を見てもらいながら直接お客様に喜んでもらえる
   仕事ってないですよね。最後に笑顔で帰っていくのを見れるのが一番嬉しいです!

  ―― なるほど。創作って表現するところが、芸術的な要素を感じますね。

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4,仕事の流れやスケジュールを教えて下さい。

   10時オープンですので、9時には出社 掃除 9時40分~朝礼してスタンバイします。
   日にもよりますが、今はアシスタントさんにサポートしてもらえるので多い時だと
   午前中に3人、午後に7人の方を担当します。

  ―― 美容師さんって立ち仕事で忙しいイメージがあります、食事や休憩が取れないとか、
   練習があって帰りが遅いとか・・・・実際にはどうなんでしょうか?

   食事は手が空いた時間にぱぱっと取ります。なかなか決まった時間はとれないですね。
   当店は受付が19時までなので、お客様が帰られてから片付けをして、だいたい練習は
   20時半~21時くらいから始まります。私の場合はだいたい1時間くらいアシスタントの指導
   や個人練習をします。遅くなっても23時くらいには帰るようにしています。
   個々人でスピードや要領とか違うので、先輩・後輩で相談して個人の判断で練習が
   必要な場合には残って練習しています。

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5,この仕事をしていて大変なことはどんなことですか?

   アシスタント時代に約2ヶ月間連続で毎日、練習の為にカットモデルを探してカット
   するという課題が大変でした。休日に街中やイオンモールなどで、カットモデルになってくれる
   女性を探し、声をかけました。毎日カットして、その後、またモデルさんを探して・・・本当に
   必死でした。

  ―― 2ヶ月間というとざっと60人位・・・。大変でしたね。

   これを頑張ったらステップアップ出来る。絶対ムダじゃない!と基本プラス思考なので、
   頑張れました。

   それと・・・私この3月に結婚したのですが、今まで通り仕事もバリバリしたい。
   でも家事もしっかりやりたい、その葛藤が大変ですね。旦那さんは「がんばればいいよ」と
   理解して応援してくれているのですが、帰りは確実に21時過ぎるので、旦那さんの方が
   大抵は先に帰る事が多く、自分がイメージしている奥様像と今の生活が違う為、思うように
   いかないなあと申し訳ない気持ちでいっぱいになる日もあります。


  ―― 女性は結婚すると、やることが増えるので大変ですよね。
   子供が出来たりしたら働けないし・・・。

   今は健康そのものなので、できるだけ子供がいないうちにバリバリ仕事したい
   と思っています。

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6、ご自身にとって今までで一番印象に残る仕事はどのような仕事ですか?

   そうですね、街中でたまたま声をかけた女性で、カットモデルをしてくれた女性が
   いるのですが、「山﨑さんにあえて良かったです!」(旧姓山﨑)と言ってくれて今でも
   お客さんとして来てくれている方との出会いが印象的です。彼女は、利用していたお店と
   相性が合わなくて、自分でもどうしていいかわからない時だったみたいで、すごく
   喜んでくれました。そうゆう風に喜んでもらえるとすごく嬉しいです!

  ―― 女性は特に、髪型ひとつで印象や気持ちが変わる大事なものだから、相性のいい美容師
   さんと出会えることって本当に感動的な出会いですよね!!


7,目標としている方はいますか?

   母親が目標です。母は子育てしながらバリバリ働いていたので、私もそうなりたいな
   と思っています。

8,この仕事をするまでのキャリアを教えて下さい。

   東京で働いてみたいと思って東京の専門学校に行きましたが、就職活動がうまくいかなくて、
   東京で暮らすのも経済的に難しく浜松に戻って就職しました。就職活動は、せっかく東京で
   働くのなら名の知れた有名なお店に入りたいと思い、たくさん挑戦しましたが
   うまくいきませんでした。やはり名の知れたお店は競争率が高く、二次審査、三次審査まで
   あったりしました。まずは、『書類審査のみ』というお店もありました。

   浜松で最初に就職したお店で、アシスタントとして3年勤めスタイリストになりました。
   アシスタント時代に最初の頃から教えてもらっていた先輩が独立し、このお店を始めて、
   少したってからこちらに移りました。

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*松尾さんの先輩:オーナーの鈴木真也さん(歴10年)



9,現在の仕事に就く前と就いた後では、想いや印象に変化はありますか?

   美容師は大変、大変と自分に言い聞かせて学校に行っていたので、学校での勉強も
   苦にならなかったですね。ただ、私はあまり器用じゃなく、思うようにできるようになるのに
   時間がかかった。学校の先生にも「おまえは不器用なんだから、人の3倍やらないと、人並み
   になれない。」と言われ、それでもやればなんとかなるかなと思って、たくさん練習しました。



10,日々意識していること、大切にしている事はどんなことですか?

   何事もプラスに考えることです。


11,現在はどのような夢をお持ちですか?

   一生美容師を続ける事!そして自分自身を磨き続ける事!!



12,これから就職や転職を迎える若者へ、アドバイスをお願いします。

   美容師の仕事は、遠回りしてもいい仕事。一生続けられる仕事!!
   大学行ってからでも遅くない!!じっくり決めればいい。

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  ―― ありがとうございました。一生続けられる天職を見つけ、結婚もしながら
  バリバリ活躍する松尾さん!美容師を目指す若者にはとても刺激になるのではないでしょうか。



  【mili hair】
  〒 430-0812
  浜松市南区本郷町420
  Tel& fax 053-411-3665
  定休日:月曜日
  時間:10:00~19:00(受付)

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【編集後記】
  今回は研修生の井村さんのカットをお願いしながらのインタビューでした。
  仕事しながらもお話に答えて頂きありがとうございました。さすが美容師さん。
  しっかりと会話をしながら手も動かせるなんてすごい器用です。
  また本人もおっしゃってましたが、不器用でも諦めないで努力をして勝ち取った天職。
  夢は諦めなければ叶うを実現された方でした。
                           (取材・撮影・編集 塩﨑明子)


  美容室に行くのは久しぶりで、前日から楽しみにしていました。短くしてもらい気分も
  新たになり、スッキリしました。気分を変えたい時には、カットしてもらうのが一番良い
  のかもしれません。美容師の仕事は、遅くまで練習したり大変なこともありますが
  お客様を笑顔にしてくれるそんな仕事だと思いました。
  どんな人でも変身させてしまう女性にとっては、憧れの仕事だと思います。
                           (インターン 井村 江里)
 
 Vol.17 『キレイのお手伝い 憧れスタイリストの素顔とは!』 → Vol.17 『キレイのお手伝い 憧れスタイリストの素顔とは!』 
   *BEFORE         *AFTER 笑顔がとっても素敵になりました☆彡BYシオザキ



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