業界 ウェブ・インターネット企画制作運営コンサルティング
職種 経営者
最近はまぞうのブログを見ていると、「おっかっこいい！」と思うブログをチラホラみかけます。
聞くと、「スリーカウントさんで作ってもらったんだよ！」という声を最近よく耳にします。
今回は、学生起業家として起業して5年目、浜松では有名な若手経営者(26才)
スリーカウント株式会社社長の鈴木悠資さんにお話をお伺いしました。
企業名 スリーカウント株式会社 代表取締役社長
【 鈴木 悠資 Yusuke Suzuki 】
１，まず始めに、この仕事は一言で言うと、どのような仕事ですか？
一言で言うと難しいのですがWEB(インターネット)上に「第２の会社を作ること」です。
WEB上でより効果的に会社をアピールする。その為の営業ツールを作っています。
ホームページ制作、ロゴ作成、ブログのカスタマイズなどを中心に、販促ツールのチラシや
パンフレットのデザイン、WEBマーケティングをしながら様々なものを提案しています。
【 鈴木 悠資 Yusuke Suzuki 】
＜プロフィール＞
1985年4月8日生まれ 掛川市出身 静岡県立掛川西高校卒業
静岡大学情報学部卒業
2006年:大学3年生の時に、浜松市の活性化と自分の夢の実現の為に会社設立。
浜松市のグルメ、ファッションなどの総合情報サイト Navi-Stationをオープン
（H23年9月をもって閉鎖）
http://www.navi-station.jp/ 現在は創業5年 WEB企画制作会社経営
２，職業選択で考えた事、また現在の仕事を始めた理由やきっかけを教えて下さい。
小学校の時から、PCに携わる仕事がしたいと漠然と思っていました。
――何かきっかけがあったのですか？
そうですね、当時はインターネットというよりテレビゲームが盛んだったからですかね。
コンピューターに触りながら仕事をするのが憧れでした。卒業アルバムにもそのような
ことを書いた記憶があります。
高校は楽しい中学生活と違い、進学校で厳しい学校だったので、毎日のように先生に
怒られてました。(笑) 当時はITブームで、ホリエモンや楽天の三木谷社長がテレビで
フォーカスされている時代で、かなり影響を受けました。
それでパソコン関係の仕事に就きたいと思い、大学は情報学部に進学。
大学で浜松に来て街にいるようになり、
「この浜松を活性化したい、もっとおもしろくしたい！」
と強く思ったのが起業したきっかけです。
学生時代は、バスケットと音楽が好きで、休み期間は毎日朝5時までCLUBや街で遊び、
ラッパーとして歌い、街中でナンパしたり・・・
でもその街に人がいない！平日なんて全然いない。
ショップや飲食店の店長さんなんかも口々に「１０年前は、、、」という声を耳にしていました。
これはまずい！なんとかしたい！と思いましたが、反面「自分なんかでは」とも思っていました。
しかし、当時勉強していたWEBコンテンツの授業で「これをこうしたら」というアイデアを友人に
話しをしてみたところ思いもかけない返答が返ってきたので、
「WEBなら浜松に貢献できるかもしれない」と思い、学生仲間と一緒に学生時代に起業して、
浜松市のグルメ、ファッションなどの総合情報サイトNavi-Stationをオープンしました。
――学生時代に起業するなんて凄いですね！私も当時
「静大の学生が起業して活躍している」という噂をよく聞きましたよ。
それから5年ほど立ちましたが、こうしてお会いできて 本当に嬉しく思います。
卒業後は、就職しようとかは考えませんでしたか？
やはり、考えました。週休2日で、土日休み、好きな音楽を続けられる仕事を。と考え
就職活動もしました。いくつかの企業様から内定も頂いていました。
けど、自分が始めた【総合情報サイト Navi-Station】が、徐々にお客様からいい評価を
得られるようになって、直接反響が出てきて、そのお客様からの声が嬉しくて、快感に感じ、
このままやり続ける事にしました。そして今に至ります。
３，現在のお仕事の魅力、やりがいはどんな所ですか？
やはり売上に直接関わる喜びを聞けることですね。
僕らが関わる事で、お客様の売上が上がるのが一番嬉しい。
お客様に感謝されるのは、本当にありがたい事です。
当然、売上を上げる為には、言いたい事をはっきり言うようにしています。
だから、よくお客様とぶつかります(笑) お互い納得出来るまで話し合います。
４，仕事の流れやスケジュールを教えて下さい。
現在僕はほとんど制作せず、お客様との打ち合わせとWEBでのコンサルティングを
主にしています。忙しい1日だと、だいたい、６時半に起床、７時半出社、８時半掃除。
3名のスタッフとミーティング。
その後は、お客様との打ち合わせ。車で移動する間も、数十件の電話をします。
お昼は時間もないので、コンビニで買って車で食べる事が多いですね。打ち合わせが終わり、
だいたい２０時頃事務所に戻り(スタッフは18時には退社)、スタッフの報告や制作物の
チェック、メールの返信をして夜中の２時頃帰宅して、３時くらいに就寝するといったスケジュ
ールですね。
――多忙ですねぇ。1日18時間位働いているってことですね。睡眠時間も３～4時間。
普通のサラリーマンの2倍は毎日働いているって事ですね。すごい！
では、週末には疲れてダウンとか？？
いや、週末は美味しい物を食べに飲みに行ったり、CLUBでラップを歌ったり、そして
朝まで遊んだり・・・。最近は週末にバスケットもしています。
――ひゃー！元気！！若さですね～。
現在の仕事に点数を付けるとすると何点くらいですか？
まだ50～60点というとこかな。いまは、業務に終われて、考える時間が圧倒的に足りないと
感じています。そこが不満点ですね。
――なるほど。向上心に溢れていますね。
５，この仕事をしていて大変なことはどんなことですか？
この業界の将来が大変だと思います。
今、この業界は制作費の単価がどんどん落ちています。地域によってはホームページの
制作費はゼロ円にして、成功報酬型のコンサル料を取るという企業もあります。
今後こういった考えは当たり前に突入していくと考えています。
その中で自分たちの立ち位置を見据え、常に発想豊かな企画を提案し、実現していく。
ここが重要であるし、大変でもあります。
――どういった所で、他社と差別化しているんですか？
キレイなホームページを作るのではなく、業界にとらわれない自由な発想と提案力です。
その業界だけではなく他業界の企画などを取り入れるなど、効果の出やすいホームページ
を作ります。 そこが強みで差別化のポイントです。
ホームページで効果を出すには、一定の成功法則があります。
「ホームページで結果を出す」という事を常に念頭において活動しています。
６，現在感じている課題や問題意識などありましたら、教えて下さい。
自分の人間レベルですね。人間力というか。結構怠けものなんで・・・。
会社の成長と自分の成長を比例させていかないといけない。
デジタル社会に生きているからこそ、アナログな部分をもっと伸ばしたいです。
――具体的にどのような部分ですか？
そうですね、お客様に業者ではなくパートナーとして常に身近に感じてもえるようになりたいです。
７，現在はどのような夢をお持ちですか？
発言権を持つことです。この浜松をもっと盛り上げる為の発言権を持ちたいですね。
例えば、浜松でも有数の社長さんの一言と、僕の一言ではまったく発言力、影響が違うでしょ。
盛り上げていく企画は様々あると思いますが、その中で自分の考えが大きな影響を与えられる
ような発言権を持ちたいです。
浜松の活性化に発言権を持って、若者の代弁者として伝えていきたいと思います。
――どんな浜松になったらいいなと思いますか？
僕は根本的に浜松が好きなので、若者が「遊びに行きたい」「楽しいところに行きたい」と
感じたら気軽に「街に行こうよ！」と口にしてもらえるような賑わいのある楽しい街にしたいです。
今って、若者の多くが「市野行こう！」「志都呂行こう！」って感じじゃないですか。
それはそれでいいんですけど、そこだけじゃない。
浜松はもっともっと素敵な魅力がある！若者の意識を変えたいですね。
誰かが悪い！人のせいにしていてはダメ。自分たちが悪いと思うことから始まる。
出来ない人は出来ない理由を考えていると思います。
街には出会いがある。僕はそう思っています。実際自分がそうでしたから。
――経営者としての夢はどのような夢がありますか？
僕ではなく、スタッフを誇れる会社にしたいです。スタッフが毎日充実感を持って、
会社を愛してくれるように。そしてお客様と一緒にWEBを通じて成長出来る会社になりたいです。
今期からスタッフのみんなが経営に参加出来るように会社の決算書も従業員に公開しています。
経費のことから売り上げに関することまで、みんなで考えて決めていきたいんです。
――企業理念として大切にしている事はどんな事ですか？
「愛」です。お客様、地域の人、従業員に対して愛を持って接することを大切にしています。
また、従業員さんには働いてもらっているという感謝の気持ちをいつも持っています。
８，日々意識していること、大切にしている事や座右の銘はどんなことですか？
自分の中で、毎日７５点を超えることです！
すぐに楽な方へ逃げようとしたり、後回しにしたりする性格なので、そうしないように意識
しています。座右の銘は情けないですがまだありません。
―― 目標にする人や、尊敬する人はいますか？
僕の師匠は保険代理店を経営されている(株)EＰアドバンス社長の鈴木博充さんです。
鈴木さんには、いつも叱られてばかりですが人生においても経営においても本当に尊敬しています。
それに起業したてのころから色々とアドバイスを頂いている小林会計事務所の市川さん。
今事務所が隣でBATTLE LINEというお店を経営されるAKKYさんです。
目標としている方は、大学の先輩でもあるスプレーアーティスト
(株)スプレーアートＥＸＩＮの橋口論さんです。
また、お仕事図鑑でも紹介されていたTHE PARTY &PARTYの鳥居くんの事も
同じ年の経営者として尊敬しています。
９，これから就職や転職を迎える若者への期待やアドバイスをお聞かせください。
本気で考えている人に、本気で応援したい。
今の若者はコミュニケーション不足だと思います。
若者に伝えたいのは、「とにかく出会いを作りにいけ！そして挫折をいっぱいすることが大事！」
と伝えたいです。僕もこれまでいろんな経験をして、たくさんの人に支えられて、
たくさんの間違いをしてきたので。
集団でしかものを考えられないのはダメです！！
――ありがとうございました。浜松の為にも、今後益々のご活躍をお祈り致します！
―――【企業情報】―――
【スリーカウント株式会社】
〒 430-0949
浜松市中区尾張町122－14 ゴールドサークル尾張町１階
Tel 053－543－9008
http://www.three-count.com/
＜企業理念＞ 地域に対し、仕事に対し、人に対し、愛のある行動を。
＜取り扱い業務＞
＊各種ホームページ製作、企画、運営 ＊各種印刷物のデザイン、制作
【編集後記】
若さ・熱さ・勢いを感じるインタビューでした。若くてもしっかり経営の事を考えるその真摯な姿に皆が付いていく、応援したくなる。「この浜松をもっとオモシロク、誰かのせいにするのではなく、自分たちで変えていこう！」という熱いメッセージを感じました。
今後どのように発展していくのか、とても期待が沸いてくる方です！ (取材・編集 塩崎明子)
私は、このインタビューを通して社長さんは、夜遅くまで働いて、なおかつ自分の趣味や運動も楽しんでいるからすごいなと思いました。また、今の若者のこともしっかりと分かっていて、いろんな経験をすることが大切だと感じました。的確なアドバイスが聞けて良かったと思いました。
これからも、愛のある素敵な会社をつくって頂きたいと思いました。 (22才 井村)
ありがとうございました。
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